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ソラフィスは冷たくそういうと、ルナフィスの真上から呪文を唱える。
「『メガフレイム』」
「わっ、『リフレクト』!!」
ソラフィスの火炎魔法を間一髪やり過ごすと、ルナフィスは羽根を再び羽ばたかせて距離をとる。
「はぁ…はぁ…ソラ姉本当に手加減なしだね。」
「当たり前よ。いくら妹といえども禁忌を侵したことに変わりはないんだから。まぁルナフィスにしてはよく抵抗してるわね。昔のルナフィスならとっくに空の上よ。」
「そう?褒めてくれてありがとう。ーーーーーー『サンダーボルト』!!」
ルナフィスはようやく反撃にでた。
強烈な稲妻がソラフィスに牙を剥いた狼のように襲い掛かる。
「不意を突いたつもり?『エイジェントリフレクション』」
ソラフィスは余裕の笑みを浮かべて自分の前に鏡のようなバリアーを作り上げた。
それは『サンダーボルト』をいとも簡単に防ぐどころか吸収してしまった。
「なっ…!?」
「いい、ルナフィス?この『エイジェントリフレクション』は防ぐだけじゃないのよ?」
ソラフィスがばっとルナフィスを指差すと、バリアーの中から先程の『サンダーボルト』がルナフィス目掛けて繰り出された。
完全に不意をつかれた。
ルナフィスは何も出来ずに諸に攻撃を受けてしまった。
「きゃああああーー!!」
強力な電力がルナフィスの体中を支配する。
ルナフィスの体は再び地にたたき付けられた。
ーつ、強すぎる…悔しいけど…勝てない…!!
ルナフィスさ悔しそうに地面の上で突っ伏したまま拳を握った。
ー相馬さん、優奈…助けて!!
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