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優奈がそういうと、まるでそれがオーグレイのスイッチであるかのように、オーグレイはひょいと新田の体を持ち上げた。
「ま、まさか…!?」
「そ。オーグレイが食べてしまってそのままカードに戻してしまえば新田君は出ることが出来ずにオーグレイの胃の中で溶けちゃうってわけ。」
「ま、まて…!!」
「じゃあね、新田君。」
新田が最後に見たのは不敵な笑みを浮かべた優奈の表情だった。
オーグレイは新田を一口に飲み込んでしまった。
「断末魔はききたくないの。特に新田君のはね。」
優奈が手をすっとあげると、オーグレイはカードのイラストとして再び中に封印された。
「結構あっけなかったなー…。ルナフィスと相馬君…大丈夫かな…。」
そう考えていた時、憂色を浮かべていた優奈の体はすっと音もなくその場からワープした。
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