第四話「絶望と希望」

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優奈がそういうと、まるでそれがオーグレイのスイッチであるかのように、オーグレイはひょいと新田の体を持ち上げた。 「ま、まさか…!?」 「そ。オーグレイが食べてしまってそのままカードに戻してしまえば新田君は出ることが出来ずにオーグレイの胃の中で溶けちゃうってわけ。」 「ま、まて…!!」 「じゃあね、新田君。」 新田が最後に見たのは不敵な笑みを浮かべた優奈の表情だった。 オーグレイは新田を一口に飲み込んでしまった。 「断末魔はききたくないの。特に新田君のはね。」 優奈が手をすっとあげると、オーグレイはカードのイラストとして再び中に封印された。 「結構あっけなかったなー…。ルナフィスと相馬君…大丈夫かな…。」 そう考えていた時、憂色を浮かべていた優奈の体はすっと音もなくその場からワープした。
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