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「君が答えたくないのは重々承知なのだけどね、白忍者君」
所は変わって、ヤマブキジムのとある部屋。
「さっきも言ったけど、君がここを襲撃した理由を教えてくれないことにはいつまでたっても君を解放するわけにはいかないんだ。勿論理由を話せば即座に解放できるわけじゃないけど、少なくとも君が自由の身になるための第一歩な訳でね。別に拷問かけるとかして危害を加えるとかそういうつもりは無いからさ、話してくれないかな?」
「……………」
「………コミュニケーションが一方通行な時ってこれほどへこめるもんなんだねぇ」
相変わらず布の下の口は沈黙を保ち、リカが盛大に肩を落として大変分かりやすく落胆する。慰めるようにその肩を叩くのはナツメ。
「しっかりしろ、お前のコミュニケーションが一方通行なのは毎度のことだろ?」
「喧嘩の大バーゲンセールかね?それは」
「いや、漫才してる暇ないでしょ」
トウマが横からツッコむ。
現在室内にいるのは、ナツメ、リカ、カツラ、ナナミ、マサキ、アンズ、イエロー、ヒカル、エミリーに、連絡を受けてタマムシから駆けつけたトウマ。
そして、どさくさに紛れてさりげなくギンペイとカズ。
「……………あの、何で俺たちここに居るんですか?」
「気づかれてないんだから問題ない。しかしこいつぁ大当たりだなおい」
言いつつ、ギンペイの舌が渇いた唇を一舐めする。
目付きは、獲物を見つけた肉食獣のそれ。
「国際警察のエミリーにヤマブキジムリーダーナツメ、ポケモン研究の有名所も三人。極めつけに図鑑所有者のイエロー………こいつぁとてつもない特ダネの匂いがするぜ」
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