~第一章~一人の死神と一人の悪魔

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「…。」 凍夜は何も言わずにオレをじっと見つめている。 「なっ…なんだよ…。」 オレは無意識に目をそらした。 なんか心を読まれているような気がしたからだ。 「綾、知ってた?綾って嘘ついてるとき顔見ないで話すんだよ。」 「なっ!?」 オレは思わず目を丸くして驚いてしまった。 俺にはそんな癖があったのか!? 気が付かなかった…。 「駄目じゃん綾。そんな顔したら、嘘だってことバレバレ。」 凍夜はにっこりと笑っている。 どういう事だ…まっまさか!? 「お前、図ったな!?」 「変な言い方しないでよ~!綾ちゃんが嘘ついてるとき顔を見ないで話すのは本当だし、そんな反応する綾ちゃんも綾ちゃんだよ!」 しまった。オレはまんまとこいつにやられたのか…。 すげームカつく。 「綾ちゃんって呼ぶなって何回言えばいいんだお前は!!それと早く離れろよ!!」 オレはそう言いながら凍夜を殴ってやった。
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