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「…。」
凍夜は何も言わずにオレをじっと見つめている。
「なっ…なんだよ…。」
オレは無意識に目をそらした。
なんか心を読まれているような気がしたからだ。
「綾、知ってた?綾って嘘ついてるとき顔見ないで話すんだよ。」
「なっ!?」
オレは思わず目を丸くして驚いてしまった。
俺にはそんな癖があったのか!?
気が付かなかった…。
「駄目じゃん綾。そんな顔したら、嘘だってことバレバレ。」
凍夜はにっこりと笑っている。
どういう事だ…まっまさか!?
「お前、図ったな!?」
「変な言い方しないでよ~!綾ちゃんが嘘ついてるとき顔を見ないで話すのは本当だし、そんな反応する綾ちゃんも綾ちゃんだよ!」
しまった。オレはまんまとこいつにやられたのか…。
すげームカつく。
「綾ちゃんって呼ぶなって何回言えばいいんだお前は!!それと早く離れろよ!!」
オレはそう言いながら凍夜を殴ってやった。
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