出会い

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「どっちどっち?」とみんなが食い気味に聞く アイコがさらっと答えた 「ああ、女やで女。見えへんやろ。うちも最初男やと思ったし・・・あ!こんなん言うてたらまた振り回されるわ!もーほんまあの人暴力的やわ!」 確かに男だったらあんな思いっきりアイコを振り回したりしないだろう 「そうなん!?男みたいやな!かっこいい!」 みんなは驚いて、その先輩の話で盛り上がっていた 私も驚いた。 だけど男とか女とか、その時は何も考えていなかった ただただ先輩に惹かれていた自分がいた。先輩のこともっと知りたいし、仲良くなりたいなって思った。 でもそれは単なる憧れの感情で、 またいつもと同じようにファンになって、きゃーきゃー言うんだろうなって そう思っていた まさかこれが恋の始まりだったなんて、思ってもみなかった。
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