不安と嬉しさの比例

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数日後、私は放課後一人で課題をしていた (暗くなってきたしそろそろ帰ろうかな…) そそくさと帰る準備をしていると、ふいに彼が私の前に現れた 「あ、野宮先輩…」 「もう帰るんか?」 はい、といいかけて私はあることを思い出した 「あ…ああああああああ!!」 「いきなりどうしたん」 奇妙がる先輩をよそに私は一人であたふた 「今日家に誰もいないのに鍵持ってくるの忘れました!!どうしよ家に入られへん…うがあああ」 はあ、とため息をつく私 何も言わずにただじっと私を見ている野宮先輩 「な…なんですか…?そんなに見つめなくても…」 「…一緒におるか?」 「え?」 「家族帰ってくるまで一緒に時間つぶすか?」 思いもよらなかった言葉に、私は唖然としていた
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