大野沙絵

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普段からこんなに冷めているわけではない。 学校ではいつも友達と馬鹿みたいにはしゃいでいる。 かっこいい人に目がなく、誰かのファンになってはキャーキャー騒いで、またすぐに飽きて他の誰かのファンになる。 それに、いつも知らない間にいじられ役になっている。 普段はそんな私なのだ。 でも自分でもわかっている。 それを客観的に見ている私がいることを。 口を開けば「どうせ」と皮肉なことしか出てこない、冷酷な私がいることを。 そんな私が 心の奥の奥の奥の 暗い世界にいることを
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