出会い

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黒のパーマがかった短髪、シャツにパーカーを着て、ジーパンにスニーカーというカジュアルな服装。 身長はやはり低く、155cmの私と同じぐらいに見えたが、アイコを持ち上げて回していたぐらいだから力はありそうに見えた そして何より印象的だったもの、それは真っ白で透明感のある肌だ 白い。とにかく白い。 白いシャツを着ていたからか、余計白く見え、とても清潔感があった 顔も童顔で、見た目はまるで「少年」のようだ。 しかしそれとは裏腹に、アイコのフラフラになった姿を見て悪魔のように笑っている (うわ、サディスト) 私は、その小綺麗な少年のような見た目とドSなギャップ、両方に惹かれていた。 気持ち悪いくらい見とれていた自分に気付き、思わず目線をそらす 「先輩ひどい~~~~~」 アイコが拗ねたように言う どうやら2年生の先輩のようだ アイコとのやりとりを見ていた実行委員の女子が、おそるおそる「カラオケ大会参加しませんか?」と声をかける すると先輩は眉をしかめながらだるそうに睨んだ 「ひぃぃ!!」 声をかけた女子が叫ぶと、「ははっ」と不敵な笑みを浮かべ、アイコに手を振りながら目の前の階段を降りていった。 急に現れた謎の先輩にみんなは興味深々だった。 なにより、みんなはある1つの同じ疑問を持っていた。 私もそのうちの1人だった 実行委員の1人が、その疑問をアイコに問いかける 「今の先輩って女なん?それとも男?」
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