任務という名の脅し

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「…サンプル1720はどうだ?」 科学者らしき男が尋ねるとすぐに返答が返ってくる。 「これは素晴らしいよ。ついに…完成のときが来ただろう。……クッ゙クッ゙クッ゙ヒャハハー。」 甲高い声でにやりとした口が見える。 相当嬉しいのかもう一人も笑みを浮かべる。 「ついに完成した。」 「我々――の最強かつ――――な魔―が出来上がった。このサンプル1720に名前をつけませんか、――ドクター」 「ヒャハハハー面白いよ君。じゃあこの研究員の名前のイニシャルを並べ替え…」 ここで急に現実に戻されたぼんやりとした意識の中聞こえてきた声がはっきりしてきた。 「大丈夫、大丈夫、大丈夫?」 そこで叫んでたのはレナだった。その顔には焦りが見て取れる。 「ああ。」 その一言で安心したのかホッと一呼吸した。 「なにかあったの?それとも病気?」 「別に何も「レナちゃん大好きだー」…。」 リオンは寝言を言っているのだがすぐにレナの裏拳が飛びリオンはノックアウトされる。 レナは笑いながら言う。 「それならいいんだけどこれから一緒に寝てあげようか?」 「やめてくれ」 淡々とレナに返す。 (ちぇっ、つまんないのー)
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