任務という名の脅し

5/21
前へ
/399ページ
次へ
車の中にすでに入った三人はフィラリアルマウンテンに向かって出発し始めていた。 「ねぇ自己紹介しよ?名前わからないと不便だしね?」 黒髪の女の子が促した提案に二人共頷く。 「私から言うね。私は18歳でソルジャーLEVEL3のレナ・ハートルです。レナって呼んで欲しいな。」 恥ずかしそうに言う姿が可愛らしく見えた。 実際見た目もとても可愛らしく清純さが伺えた。 「じゃあ次は俺がするぜ。20歳でソルジャーLEVEL2リオン・トレジャールだ。レナちゃんリオンと呼んでくれ。よろしくな」 レナの方を…だけを見つめて言っている。 さっきの言葉に腹立っているのか? それともレナに惚れたか? まあどうでもいいや。 「21歳,ソルジャーLEVEL1トレイン・ディス・ギルバートだ。トレインでいい。」 名前だけ言って自己紹介が終わったと思ったらレナとリオンが反応してきた。 「「えっ!?トレイン・ディス・ギルバート?」」 二人の声が重なった。なぜこの二人が驚いているのかというとトレイン・ディス・ギルバートは神狂の中で最強と言われていたからであった。 「すみませんでした。先ほどは無礼なことを言ってしまいまして。」 リオンは深々と謝った。 「ああ気にしてないから。リオンだったっけ?悪いなすぐに名前覚えれないんでな。」 「そうです。全然構いません。」 とても緊張してるようで声が微妙に震えている。 「さっきの喋り方でいい。敬語なんていらない。」 「わかりまし…わかった。」 リオンはトレインから冷酷な睨みを受けすぐに訂正した。 死を感じる恐怖が襲う。
/399ページ

最初のコメントを投稿しよう!

108人が本棚に入れています
本棚に追加