第一章

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―ジリリリ…― またいつものように朝を迎えた。 俺は目覚し時計を止めて1階のリビングに向かった。 あっ自己紹介遅れたけど俺は石川 優(いしかわ ゆう)。 地元の大宮高校に通う2年生だ。 部活は野球部。小学生の頃からずっと野球をやっていて、高校では1年の夏からベンチ入りし、秋からエースピッチャーになった。 「おはよ」 「おはよう!優ちゃん!」 まだ起きたばかりでボーッとしている俺に大声を出して来たのが、“ただの幼なじみ”の吉崎 桜愛(よしざき さら)だ。 「ったく。朝からうるせぇんだよ」 「だってこうでもしないと優ちゃん目覚めないじゃん」 桜愛も同じ高校に通う2年生で、学校で一番美人と言われている。 まあそれもそのはず、桜愛は“俺逹に接する顔”と“もう1つの顔”を持っている。 .
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