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―ジリリリ…―
またいつものように朝を迎えた。
俺は目覚し時計を止めて1階のリビングに向かった。
あっ自己紹介遅れたけど俺は石川 優(いしかわ ゆう)。
地元の大宮高校に通う2年生だ。
部活は野球部。小学生の頃からずっと野球をやっていて、高校では1年の夏からベンチ入りし、秋からエースピッチャーになった。
「おはよ」
「おはよう!優ちゃん!」
まだ起きたばかりでボーッとしている俺に大声を出して来たのが、“ただの幼なじみ”の吉崎 桜愛(よしざき さら)だ。
「ったく。朝からうるせぇんだよ」
「だってこうでもしないと優ちゃん目覚めないじゃん」
桜愛も同じ高校に通う2年生で、学校で一番美人と言われている。
まあそれもそのはず、桜愛は“俺逹に接する顔”と“もう1つの顔”を持っている。
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