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カッターを手に取った。
目を閉じて、それを手首に当てる。
ひんやりとした感覚が、私を襲った。
"何か…変わるかもしれない…。"
カッターを手前に引いた。チクっとした痛みがあった。
目を開ける。
そこには、さっきと変わらない、私の腕があった。
「アハハハ…」
笑いながらベッドに寝転ぶ。
そして、さっきの本のあらすじを思い浮かべた。
「なーんにも…変わってくれない…。」
美沙がリスカした訳…
昨日は分からなかった。
でも、今日は…分かる…かも、しれない。
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