ボーダーライン(本編)

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「ねぇ、どうなの!?」 呆れたように、ため息をついて、言った。 「別に。」 周りが静かになる。 「何も、なかったけど。」 しらけた。一気に。 「えぇ~、ウソぉ。 だってぇ、優子と美沙はぁ、親友なんでしょ?」 君子のこの言葉で、周りはまた騒ぎ出した。 「そんなんじゃねぇし。 ってか、ホントに何もなかったしね。」 「じゃあぁ、何で美沙がリスカする必要あんのぉ?」 「知らねー。」 「聞いといてよぉ。一応クラスメイトだし、心配じゃん?」 この言葉に感情は入っていない。 ただの君子の野次馬根性。決まり文句みたいなもの。"心配"というより、"気になる"というほうがしっくりする。
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