陽だまり

水の記憶

耳を澄ませば
雨の足音が
聞こえる
休日の昼下がり

車の水しぶきや
屋根の音色
大地に染み込む雨音が
繊細なメロディーを奏でている

美しい旋律の
響きと共に

切なくて
涙が込み上げるような
言葉に出来ない
もどかしさを伴い

痛みも
悲しみも
孤独感も
全て一つに収束していく

太陽の光を隠した
雨雲が伝える想いは
心の海に波紋をつくり
私の胸に刻まれる

大きく
静かな
広がりをみせて