2348人が本棚に入れています
本棚に追加
/372ページ
母さんが帰って来てから数分後、僕達三人は母さんと、もう一人の人物と向き合っていた。
?「久しぶりだなぁみんな。」
恭子「そうねぇ…」
雅「なんたって三年振りだしね。」
優「でもどうしたの急に、何か用事があったの?父さん。」
父「いやぁ、別に大した事じゃないんだが、ちょっと私の可愛い娘達に会いたくなってな。」
えー…今話してる変態野郎は僕の父である中山 敬之その人である。
そして…
母「なにボケてんのかしらこのアホは。優は男の子でしょ?」
この父に冷静につっこんでいるのは母の恵である。
父「いーや!!優は女の子だ!!」
あっはっはっは!!なにを言ってるんだこの変態野郎は。
母さん。ツッコミよろしくお願いします。
恵「違うわよ。優は女の子の格好が似合う男の子なのよ!!」
mother!?なにがあったの?あなただけは常識人だったんじゃないの!?
敬之「あぁ、そうか。ならば納得だな!!あっはっはっは!!」
恵「でしょ?ふふふ…。」
う、嘘だ!!いつの間にか変態+常識の夫婦が変態+変態の夫婦になってるなんて!!もう僕の味方はいないの!?
神よ!!慈悲を!!救いの手を下さい!!
敬之「…っと、話がそれたな。私と母さんは今からアメリカに向かい、しばらくは帰って来ないのでよろしく。」
優「ええ!?どうして!!」
恵「父さんに今度アメリカ転勤の辞令がでてね、アメリカって私まだ行ったことないしちょうどいいかなぁ…というわけ。」
そんな…じ、じゃあ僕は変態の2人とこの家で暮らさないと行けないの!?なんとか母さんだけでも止めないと…
敬之「ん?おっと、少しゆっくりし過ぎたな。じゃあ私達は…」
優「待って!!そんな事しちゃだもが!?」
恭子「うん。行ってらっしゃーい。」
恵「じゃあみんな元気でね。」
優「むー!!むぁーむぁーん!!もがもが!!」
僕の悲痛な叫びも虚しく、無情にも玄関の扉はしまった。
最初のコメントを投稿しよう!