春一番!!それは突然に…

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母さんが帰って来てから数分後、僕達三人は母さんと、もう一人の人物と向き合っていた。 ?「久しぶりだなぁみんな。」 恭子「そうねぇ…」 雅「なんたって三年振りだしね。」 優「でもどうしたの急に、何か用事があったの?父さん。」 父「いやぁ、別に大した事じゃないんだが、ちょっと私の可愛い娘達に会いたくなってな。」 えー…今話してる変態野郎は僕の父である中山 敬之その人である。 そして… 母「なにボケてんのかしらこのアホは。優は男の子でしょ?」 この父に冷静につっこんでいるのは母の恵である。 父「いーや!!優は女の子だ!!」 あっはっはっは!!なにを言ってるんだこの変態野郎は。 母さん。ツッコミよろしくお願いします。 恵「違うわよ。優は女の子の格好が似合う男の子なのよ!!」 mother!?なにがあったの?あなただけは常識人だったんじゃないの!? 敬之「あぁ、そうか。ならば納得だな!!あっはっはっは!!」 恵「でしょ?ふふふ…。」 う、嘘だ!!いつの間にか変態+常識の夫婦が変態+変態の夫婦になってるなんて!!もう僕の味方はいないの!? 神よ!!慈悲を!!救いの手を下さい!! 敬之「…っと、話がそれたな。私と母さんは今からアメリカに向かい、しばらくは帰って来ないのでよろしく。」 優「ええ!?どうして!!」 恵「父さんに今度アメリカ転勤の辞令がでてね、アメリカって私まだ行ったことないしちょうどいいかなぁ…というわけ。」 そんな…じ、じゃあ僕は変態の2人とこの家で暮らさないと行けないの!?なんとか母さんだけでも止めないと… 敬之「ん?おっと、少しゆっくりし過ぎたな。じゃあ私達は…」 優「待って!!そんな事しちゃだもが!?」 恭子「うん。行ってらっしゃーい。」 恵「じゃあみんな元気でね。」 優「むー!!むぁーむぁーん!!もがもが!!」 僕の悲痛な叫びも虚しく、無情にも玄関の扉はしまった。
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