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ここで再び優目線に変わります。
恭子「…で?どうして急に帰って来たの?」
若葉「いやぁ、向こうの大学を卒業してからぼーっとしてたんだけど、父さん達が家から離れるって聞いて帰るなら今かなぁと。」
雅「でも帰って来て何するつもりなの?」
若葉「何ってそんなの決まっているじゃない。学校に行くのよ。手続きもさっき済ましてきたし…」
優「ちょっと待って!!とりあえず僕から二、三質問いい?」
若葉「?、何?」
優「まずどうやって入ってきたの?鍵は掛けたはずだよ?」
若葉「いや、どうやってって、窓に穴あけて鍵を外してだけど?まあ、ベランダに侵入するのは大変だったけどね。」
優「窓って…ここマンションの八階だよ!?」
若葉「だから、苦労したって言ってるじゃない。」
僕の家は十五階建てのマンションで、父さんはそのうちの八階全ての部屋を買い取りリフォームして階全てを家にしている。
そんな事よりマンションの八階にあるベランダに侵入した挙げ句、窓に穴あけて鍵を外して部屋に侵入した?
若葉…君はどこの三世なの?
優「じゃあ次の質問だけど、学校って僕等の学校?」
若葉「そうよ?因みに優とは同じクラスよ?」
馬鹿な!?何故に同じ学校!?っていうか若葉は向こうで大学卒業してるのに…意味が分からない!!
若葉「質問はそれだけ?」
優「最後に一つ。部屋はどうするの?まだ若葉個人の部屋ってないんだけど…」
なんせ小学校までは僕と同じ部屋だったし、その後すぐに留学したから部屋なんて用意してないし…
まあ、適当にお客用の寝室を使えばいいか。
僕がそう考えていると若葉がとんでもない事を言った。
若葉「それについては父さんがまた優と同じ部屋で良いだろうって。なんかそのためだけに優の部屋のベッドをクイーンサイズに換えたそうだし。」
優「へっ?いやいや、嘘だよね?」
若葉「ホントよ?なんなら父さんに電話かなにかで確かめれば?」
その後、父さんからも若葉が話した通りの返答を貰い、若葉との相部屋が決定した。
若葉「それじゃあ今日からよろしくね?優。」
優「嘘だといってぇぇぇぇ!!」
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