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霧母「さぁどうぞ♪たいしたものじゃなくてごめんね?」
優「い、いいですよ!!僕も急に来てしまって…」
それなのに朝食まで…いつかちゃんとお礼しないとな…
霧母「HAHAHA!!気にするな、いつだって俺のボスはあんただけだぜ。」
いやいや、さっきも思いましたがどこのマフィアですか?
霧也「さっきから思ってたけど母さんはどこのマフィアだよ…」
霧也はさっき僕が思った事を言ってから続けた。
霧也「ってかそれよりも、なんで優は喫茶店のモーニングみたいなメニューなのに俺は食パン一枚なんだよ!!しかもこのパン生焼けじゃねーか!!」
霧也は最後涙目になりながら叫んでいた。
霧母「っさいわね!!いいじゃないアンタは!!父さんなんか優ちゃん用の朝食作るのに朝抜きよ?」
霧也のお父さん…スミマセン。
霧也「また親父の朝飯抜いたのかよ!?この前見たときなんか頭の上にわっかみたいのが薄く出来てたぞ!!」
うん、ごめんなさい。
霧母「大丈夫よ~♪父さん、あれでなかなかタフなのよ?」
それはもうタフ以前の問題では?
霧也「なんでもいいが、朝くらいちゃんとーー「じゃああんたに渡してる軽食代はカットしていいのね?」ーー生焼けパンさいっこうぅぅ!!」
早!?妥協すんの早!!
そんなやり取りを聞きながら僕は背徳感と用意してもらった朝食を飲み込んだ。
朝食後…
霧也「そういえば今日は徳っさんが来るって言ってたなぁ…」
優「徳っさんが?何か用事でもあるの?」
徳っさんとは良平と同じく高校からの付き合いで仲も良い。
本名は徳図 龍之介。
太い眉に角刈り風の髪でこれだけ聞くとなんかカタギの関係者みたいだけど実際は違う。
スポーツや勉強をそつなくこなし、生徒会長と図書部の副部長を両立している超人であるのだけど、僕の周りの変態達の会話についていける奇人でもある。
霧也「まぁ、なんか携帯ゲーム機の調子が悪いらしいから俺に見て欲しいらしい。」
霧也が説明するのと同時にチャイムが鳴った。
霧也「おっ?来たみたいだな…」
言って霧也は玄関へと向かった。
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