春一番!!それは突然に…

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霧也が玄関に向かってからしばらくして徳っさんが現れた。 徳龍「ん?どうして優がここにいるんだ?」 まぁ予想通りの質問に僕は本日三回目となる説明をした。 徳龍「なるほど、まあ聞くところその若葉というお前の妹が悪いとは思うんだが…なんせ会ったこともないからな~…なんとも言えん。」 そうか、徳っさんは若葉と会ったことないんだよな… 僕がそんな今更な事を考えていると徳っさんが口を開いた。 徳龍「まぁ、それよりも霧也。」 霧也「ん?ああ、○SPだったな。」 そうだった、徳っさんは今日ゲーム機を修理しに来たんだっけ…というか霧也、一応伏せ字にはしてるけど自重しなよ… 考えているうちに霧也は徳っさんからゲーム機を預かってから机に向かった。 霧也「ふむふむ、ディスクの読み込み部分が…」 霧也はブツブツと言うと引き出しの中から何種類かの工具を取り出してゲーム機を分解し始めた。 徳龍「うん、霧也の方は大丈夫そうだな。…所で霧也、さっき新作が出来たらしいな。どんなんだ?」 霧也は作業を続けながら一本のテープを投げてきた。 あれは…さっき録音した僕達の声だ。 五分後… 徳龍「ブハッ!?……貴様等は何をしとるんだ…………だが、ナイスだ霧也。」 徳っさんはグーと親指を突き出して言った。 …何故鼻血を流しながらなのかは謎だけど。 若葉「ん?どれどれ~?………霧也。」 あれ?若葉?どうして?っていうかいつから? 霧也「ん?って若葉!?ち、違っ!!誤解だ!!…っぎぃぃぃぃぃやぁぁぁぁぁ!!」 霧也は若葉の必殺技“神の指”を食らって断末魔をあげていた。 っと、そんな事より… 優「若葉!?いつからいたの!?」 若葉「ん?この男の子がここに入った時からよ?」 そんな前から…全く、昨日といい今日といい忍者かコイツは… 若葉「ん~忍者ではないけど、恋する乙女には神出鬼没のスキルがデフォルメで付いてくるものよ?」 そんな知識はいらないよ…しかも何気に読心術をマスターしてるし… 徳龍「優、その子がさっき言っていた…」 優「うん、双子の妹の若葉だよ…」
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