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徳龍「…なるほど、君が夏休み明けに転入する予定の子か。」
優「え?夏休み明け?なんでそんな先なの?」
徳龍「いや、アメリカにある彼女のカルテや学校でのデータとかの配送に時間がかかるらしい。それに色々と授業に必要な物を揃えなきゃならんしな。」
優「なるほどね~。」
つまりはまだ学校では平和…いや、少し大変な日常が続くのか。
若葉「というわけだからよろしくね?会長さん。」
徳龍「ああ、こちらこそよろしく。」
二人は挨拶を交わした後、握手をした。
…う~ん、なんだかなぁ。相変わらず徳っさんは誰とでもうちとけるよな~。
霧也「…うっ、いてて…なんて技だ。」
あっ…霧也、やっと起きた。
そんな霧也に徳っさんは声をかけた。
徳龍「ん?起きたか霧也。…ところでさっきのテープはいくらで売るんだ?」
徳っさんの何気ない言葉に若葉が反応した。
若葉「売る?なんのこと?」
徳龍「ああ、霧也は優の写真や、動画を自ら撮影してはんばーー「カットオォォゥゥゥ!!」ーーてるんだ。ってどうした霧也。」
霧也は徳っさんが質問に答えたのを遮ろうと大声をあげたが、もう手遅れだった。
案の定若葉は怒りの炎を纏いそして…
若葉「○ャイニング○ィンガァァァァ!!」
霧也「ぐきゃぁぁぁぁぁ!!」
若葉の必殺技パート2“光輝く指”を食らった霧也が本日二回目の断末魔をあげた。
その後美穂、雅、恭子ねぇが霧也の部屋にやって来て、相談の結果僕らは最近出来たばかりのショッピングモールへ行く事になった。
雅(お兄ちゃんにどんな服を着せよう?)
若葉(トイレの個室に連れ込んで…)
恭子ねぇ(レストランで優ちゃんの食べ物に睡眠薬を…)
何故だろう…寒気がする。
あの三人には気をつけよう…
僕は密かにそう決心した。
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