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美雪さんが顔を赤らめたのにはちゃんと理由がある。
…実は美雪さんは霧也が好きなのだ。
僕が美雪さんとこうして友好的関係になっているのも最初はこの事がきっかけだったしね。
あれは、確か去年の文化祭の後頃…
優「…でさー、雅が昨日また襲ってきて…」
霧也「ふーん。まぁ、毎度毎度ご苦労なこった。」
そんな風に僕は霧也にいつもみたいに愚痴をこぼしていた時に美雪さんと出会った。
作者「ここからはリアルタイムでお送りします。」
優「えっ!?ち、ちょっと!?」
作者「では、タイムリープ!!」
キュィィィィィィィ!!
優「全く、苦労だらけだよ…」
霧也「いっそ抱いちまえよ。」
霧也は笑いながら言うけど…
優「…笑えないよ、それ。」
そんな事を話しているうちに誰かから話し掛けられた。
美雪「君、ちょっと来てくれないか?
私は生徒会副会長の神野 美雪(かんの みゆき)だ。
君は服装違反しているみたいなので指導室で話を聞かせて貰おう。」
優「えっ!?服装違反!?」
美雪「そうだ。君は女子なのに男子の制服を着ているじゃないか。」
優「ちっ、違いますよ!?僕はーー「駄目じゃないか優ちゃん、ちゃんと女子の制服を着ないと。」ーーんです、って霧也!?変なことを言わないでよ!!」
霧也はそれだけ言うとどこかへ行ってしまった。
美雪「ま、行こうか?」
優「ど、どうしてなんだーーー!?」
絶叫虚しく僕は指導室に連れて行かれた。
ガラガラ、バタンッ。カシャン!!
ちょっ、鍵閉めたよ!?なに!?僕、狩られるの!?
うちの学校の副会長の噂は多く、その殆どは
この街の不良を一掃した。とか、
真剣を使えばコンニャク以外はなんでも斬れる。とか、
普通の人の三倍行動でき、100メートル走は8秒台で走る。等々…
話の限りでは凄い戦闘能力の高さと、生徒会副会長になり得る程の頭脳を持ち合わせた超人!!
といったイメージがあったから僕は少し震えていた。
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