戦場…それは墓場。(いろんな意味で死ぬ場所。)

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優視点 タッタッタッ!! 優「ハァ…ハァ…ハァ…」 僕は今、十人からなる生徒グループから逃げている。 優「…っく、ここまでか…」 僕はあっという間に追い込まれていた。否、敵グループを一カ所に集めていた。 …それにしても、 「…ハァ…ハァ…やべえ。優ちゃん可愛すぎるぜ…」 「…俺達今優ちゃんを囲んでる…やべえ、興奮してきた。」 ………早く終わらそう… 僕はこれ以上変態クラスメートのハーレムにいるのが限界だと感じ、指を鳴らした。 すると… ヒュュュュュュュン!! 空から若葉が急速降下してきた。 因みに長きにわたる戦いの中で若葉が手に入れた装備は… 右手にガトリングガン。 左手にロケットランチャー。 背中にミサイルポット。 といった具合。 一応全てペイント弾仕様なんだけど、それを忘れさせるが如くの重装備だ。 というか、僕の同級生達の技術力の高さに今さらながら驚かされる。 そんな事を考えてると若葉が一斉射撃を始めた。 ガガガガガガガガガッ!! バッ、シュゥゥゥゥゥ!! ボボボボボボボボボッ!!…シュゥゥゥゥゥ!! するとその音に敵グループは一斉に上を見上げる。 僕はその瞬間にその場から飛びのいた。そして次の瞬間、 ズドドドドドドドドッ!! ズドォォンッ!! チュドドドドドドドッ!! 『ぎぃやぁぁぁぁぁぁぁ!?』 敵グループは一瞬にしてペイントまみれになった。 優「…惨い…」 僕はただ一言呟いた。 空を見ると雨が降り始めていた。 (このまま雨が降れば霧也の独壇場化しちゃうなぁ…) 僕のこの不安は後に現実となることを僕は確信した。
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