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霧也視点
「遂に生存者は十人をきったか…」
手元のGPS付き腕時計型モニターには、
参加者140名
生存者7名
敗者133名
と、表示されていた。
「7名か…今までのリストからして、俺、優、若葉、島先生、美雪、徳図…後は………校長か?」
校長はともかく、残りの奴らは単体なら倒せるな……だが、俺の勘がただしければ奴らは十中八九手を組んでいるはずだ。
だが、それならそれで俺の仕掛けたトラップで一網打尽に出来る可能性がある。
問題は校長だ。
ここまで生き抜いて来たという事はそれなりの腕があるという事だ。
だが、詳しい情報が無い状況の今、迂闊に仕掛けるのは危険過ぎる。
「………仕方ない。しばらくは身を隠して誰かが校長に当たるのを待つか…」
しかし…ゲーム終了まであと2時間。
「…いけるか…!?」
俺は自分から動く時を待っていた。
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