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霧也視点
バシャバシャバシャ!!
「ハァ……ハァ…っく!…ハァ…」
俺は雨の中ひたすら山中を走っていた。
『パァーーンッ!!』
すると少し先の方から銃声が聞こえた。
目を凝らして見ると一つの人影を見つけた。
「……!?…あれか!?…」
俺は銃に残されている弾の数を確認するとまず、威嚇射撃のつもりでロケットランチャーを撃った。
バッ!!シュゥゥゥゥゥ!!
『!?』
しかし人影は空中に飛び上がりつつ、俺に向かって発砲してきた。
バンッバンッバンッバンッ!!
「…っく、二丁拳銃か!?」
俺は近くの茂みに隠れた。
とにかく、一旦体制を整えないと。
俺が安心したのも束の間、さっきの人影の奴は俺の場所がまるで筒抜けかのように正確な射撃を俺に放ってきた。
「…!?…嘘だろ!?完全に気配を隠したはずなのに…なんで!?」
俺はすぐさま立ち上がり、奴に反撃を繰り出した。
ババババッ!!
バンッバンッ!!
しかし奴は正確にかわし、それどころかかわしきれなかった弾を自分の放った銃弾で撃ち抜いた。
「くそっ!!」
俺はこのままではらちがあかないので接近戦に持ち込みべく、奴に向かって走り出した。
どうやら向こうも同じ事を考えていたらしい。
奴は着地と同時に俺目掛けて走ってきた。
バシャバシャバシャ!!
『チャキッ!!』
俺達はほぼ同時に銃口を互いの顔に突き付けた。
「!?」
しかし俺はそいつの顔を見た瞬間驚きのあまり、一瞬行動が遅れた。
奴はその一瞬で俺を撃った。
こうして俺はやられた
しかし……校長の顔を見たことは無かったが、まさかあんただったとはな…
「………親父……」
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