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先輩は現在手錠に足枷、口をガムテープで塞がれたまま床に転がっている。
美穂「…まったく、私が女の子の友達連れて来るたびに片っ端から告るのはやめてよね。………で?美雪と雅ちゃん以外はどうして家に来たの?」
美穂が家に来た理由を尋ねてきたので、
僕は
優「先輩に僕の写真集のデータを消却してもらいに。」
と答え、次に霧也が
霧也「俺はそのデータを貰いに。」
と続け、良平と徳っさんは
『面白そうだから、ついて来ただけ』
と答えた。するといつの間にかさっきまで転がっているた先輩が立ち上がり、
悠二「なるほど、うーん。優ちゃんの好感度は上げておきたいが、霧也は俺の後輩であるとともに俺の写真とかの弟子でもあるから、その願いは叶えてやりたいし…」
と悩んでいた。
しばらくして先輩はなにか閃いた様に手を叩き、こう言った。
悠二「じゃあこうしよう。霧也には一枚だけプリントアウトしてやって、残りを消却すればいいだろう?」
優「あ、はい。それならいいで……」
先輩の提案に賛成をしようとすると、霧也が叫んでそれに異議を唱えた。
霧也「待ってくれ!!先輩、もし全てのデータをくれたらコイツをやってもいいぜ?」
そういう霧也の手には一枚の写真があった。
悠二「!?…そ、それはまさか…!?」
霧也「…そう、コイツは………」
そこで霧也は一度言葉を切る。
そして息を吸い込んだあとに少し大きめに言った。
霧也「美穂の寝顔写真(授業中バージョン)だぁべし!?」
しかし言い終わる前に美穂の回し蹴りを食らって吹っ飛んでいた。
美穂「あんたなに勝手に撮ってんのよ…?」
霧也「…がふっ…!!」
霧也………名無阿弥陀仏。
安らかに眠ってね?
化けて出てこないでね?
僕は霧也の冥福を祈った。
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