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霧也に向かって手をあわせていると、
霧也「勝手に殺すな!!」
と言いながら復活した。
そしてそのまま先輩に交渉の続きを始めた。
霧也「…で、どうっすか?先輩。」
悠二「…うーん、確かにその写真は欲しいが、霧也の後ろで黒いオーラを発している魔神とは戦いたくないしなぁ…」
魔神………美穂の事だな。
美穂は今にも暴走しそうだったけど雅が宥めているおかげでなんとかその場に留まっていた。
そうこうしているうちに霧也が最終兵器を出していた。
霧也「じゃあ、このスク水姿バージョンも付けま――「毎度ありぃぃぃ!!」――よっしゃぁぁぁぁ!!」
部屋の真ん中で変態談議を繰り広げた後叫ぶ阿呆が二人………
僕が呆れながらその光景を見ていると、美雪さんが僕に耳打ちしてきた。
美雪「何故霧也はあんなにもお前の写真を欲しがっているんだ!?写真が撮りたいなら私に…ゴニョゴニョ…」
最後の方は聞こえなかったけれど、要するに男の僕の写真にあそこまで本気なのに、自分にはそれがないのが不満らしい。
優「ははは…まぁ、あれはいつもみたく販売用だと思うけどね…」
そんなたわいもない会話をしていると、悠二先輩が美雪さんに、
悠二「もしよければ美雪さん、美穂を取引の間抑えていてくれないか?…もちろんお礼もする。どうだい?霧也の写真集辺りでは。」
と、提案してきた。
因みに霧也は取引成功の喜びから気付いていない。
美雪さんは二つ返事で了承し、その甲斐あって取引は成功し、僕の要望通りデータは消却して貰った。
…まぁ、霧也の手に渡った今ではあまり意味ないんだけどね。
美雪さんは終始ご機嫌だったんだよね。
それはまぁいいんだけど…
プスンッ、プスンッ。
先輩は天に召されていた。
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