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霧也「相変わらずうめー!!」
徳図「確かにうまい!!」
食事を始めてすぐ、一人がいつもの様に叫び、一人が恭子ねぇの料理に感嘆の声を上げた。
恭子「それ程でもないわよ。…それよりも、美雪ちゃん特製のカルパッチョを食べてみて?」
恭子ねぇは二人の叫びに謙遜してから美雪さんの料理を勧めた。
美雪さんを見てみると顔を真っ赤にして俯いていた。
雅「…まぁ、好きな人に初めて自分の手料理を食べてもらうんだもんね。そりゃあ緊張もするってものよね…」
雅は僕にだけ聞こえる大きさで呟いた。
優「そうだね。」
僕がそれに頷いてる間に霧也は美雪さん特製カルパッチョを口に入れていた。
瞬間、美雪はビクッと体を震わせた後じっと霧也の反応をうかがっていた。
霧也「………美味い。スゲーな神野は。文武両断、才色兼備。おまけに料理まで出来るなんて最高だな。」
霧也はただ一言感想を述べると、その後これでもかというほど美雪さんを褒めちぎった。
美雪「…ぷはぁ、よ、よかった~~~。……………………って、え!?さ、最高って!?」
美雪さんは一度安心の声を上げた後霧也からのベタ褒めの言葉に再度顔を赤らめた。
そんな時、徳っさんは
徳図「確かにうまいがそこまでお世辞を言う必要があるのか?」
と、確実に地雷を踏んだ
霧也「…別にお世辞じゃないんだがなぁ」
霧也が徳っさんの言葉を否定した瞬間美雪さんは笑顔のまま徳っさんの手首を捻り上げた。
美雪「…だ、そうだ。何か言う事は?」
徳図「イテテテ!!ど、どこが才色兼…だぁぁっ、もげる!!すっ、すみませんでした!!…ハァ、相変わらずの馬鹿ぢからあっふん!?」
徳っさんは最後、限りなく変な声を上げて気絶した。
最後の右フックはかなり効いたらしい。
優「…ってゆーかまだ勉強初めてすらないのはまずいよねぇ?」
僕は一人呟いたあと不安から、ため息がでた。
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