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美雪視点
霧也君達が集まっている部屋の前に立った私達はドアに耳をあてて中の様子を探った。
霧也『くそっ、これならどうだ!!』
優『あぁっ!?ちょっ、ま、待って!!だめぇぇぇ!!』
中からはまず始めにそんな会話が聞こえた。
そのまま中の様子を聞いてみる
優『このぅっ!!』
霧也『っ!?ちょっ、待て!!出ちまうだろうが!!』
優『うるさい!!お願いだから外に…!!』
霧也『嫌だ!!俺は中がいいんだ!!』
ちょっと待て、一体中で何が起こっているんだ!?
………いや、予想がつかない訳じゃないんだが、それは出来れば嘘であって欲しい。
ふと隣を見ると、恭子さんが目を赤く光らせ、口からは白い蒸気が噴き出していた。
思わず背筋が震えてしまう程怖い。
目を逸らし、もう一度中の様子を聞く。
霧也『くそぅ。お返しだ!………いけーーーーー!!』
優『えっ!?嘘っ!?まっ…あぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』
霧也『ふぅ。満足したぜ』
優『うぅ…酷い。』
そんな…あの二人が……というか徳図は何をしているんだ!?
私が凄まじいショックと徳図への怒りで頭を一杯にしていると、恭子さんが攻撃態勢になっているのが見えた。
私と残る二人は急いでドアを離れた。
……直後、
恭子『おぉぉぉぉぉぉ!!』
恭子さんは雄叫びを上げながらドアを粉々に粉砕した。
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