2348人が本棚に入れています
本棚に追加
優「…つまり、僕が寝ちゃった後の争奪戦の結果、美雪さんの部屋に運ばれた…という事?」
朝食の席で、恭子ねぇ達から今までの流れを聞いた僕はやや疲れ気味に確認した。
雅「まぁ、結果的にはそういう事♪………しっかし、まさかお兄ちゃんが私の手によって絶頂を感じる時が来るなんて……ハァ…感激…」
優「…それはもう言わないでよ…落ち込むから。」
雅「またまたぁ~、照れちゃって~♪でもぉ、という事はつまり私達二人の相性は抜群って事よね♪」
雅が暴走寸前のテンションで話すのを横目に僕はそっと息を吐いた。
それから、そろそろ雅を黙らせようと口を開き――
恭子「うるさい!!自分だけ特別だと思わないで!!私達だって優ちゃんをイかすぐらい簡単なんだから!!」
――かけた所で恭子ねぇが叫んだ。
………うん、もう無理。
これからあの三人の戦闘が始まる。
あーあー。清々しい朝のひと時は僕には一生体験出来ないんだろぅなぁ。
僕が諦めのオーラを醸し出しながら窓の外を眺めていると、一人がツっこんだ。
霧也「あのさぁ、なんで朝食食べてる途中でそんな『完全に深夜枠の展開だろ!!』的な状況になってんの?」
その、至極真っ当な意見を変人、下手をすれば変態の霧也に言われた三人は赤面しながら、
恭子「そ、そうね。取り乱し過ぎたわね。」
若葉「っく、まさか霧也にそんな事を言われるなんて…」
雅「『変』の化身みたいな存在なのに、意見は真っ当だなんて…」
霧也「お前ら俺が傷付かないと思ったら大間違いだからなぁぁぁぁぁぁぁ!!」
席に着き、霧也はどこかに走り去って行った。
可哀相に…涙が止まればいいけど…
僕と徳っさんは霧也が走って行った方を向いて手を合わせた。
最初のコメントを投稿しよう!