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優「…はぁ。全くどうしてこんな目に…」
若葉「まぁまぁ♪可愛いよ?」
優「嬉しくないよ…」
教室に着いてからも僕はずっと愚痴っていた。
と、ある事に気付いた。
優「あれ?そういえば霧也は?美穂や良平もいないみたいだけど…」
若葉「霧也と美穂は昨日撮った写真を売りに行ったわ。良平は多分それを買いに行ったんじゃないの?」
…あいつら…後で絞めてやる。
そう心に誓っているとチャイムが鳴った。
島「みんな久しぶりだなぁ。明日からテストだが、今週も元気にいこう!!……さて、我が愛しの姫君である優は……!?」
朝の挨拶も早々に僕の方を見た島先生はありえない物を見た様な表情をして続けた。
島「ま…さか、優…か?」
優「は、はい」
うわぁ…絶対に面倒臭いパターンに突入だよ。
僕が内心溜息を吐くと島先生は信じられない事を言った。
島「何故女の子になったんだ!?元には戻れないのか!?」
優「いや、三日ぐらいすれば元に戻れます…けど。」
島「けど?」
先生は慌てながらも続きを促した。
それに若葉が答える。
若葉「い、いやぁ。先生の事だからてっきり今日の優を見たら暴走するんじゃないかと思ってたんで。」
他のクラスメート達もみんな一様に頷く。
島「…ふっ、愚問だな若葉よ。」
若葉「どういう事ですか?」
若葉が聞き返すと先生は目を見開いて叫ぶ
島「俺は『男の娘』の優が好きなんだ!!それが女の子になってしまってはときめかないし、萌えもしない!!分かるか?この熱き思いを!!分からぬのなら知れ!!それが世の理だ!!」
クラス一同『………』
先生の宣言にクラス一同しばらく凍りついていた。
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