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｢だから一体何よ？｣
あたしが重ねて尋ねると、加比原は渋々と説明を始めた。
｢えっとね…私、同好会を立ち上げるの｣
｢同好会？｣
｢うん、部室棟に一つ空きが出来るって話を耳にしてさ。昼休みや放課後にみんなで漫画読んだりお菓子食べたり出来る場所があったら素敵じゃない？｣
｢部室目当てかよ！｣
あたしのツッコミに、加比原はイヤらしい含み笑いを漏らすと周囲には聞かれぬ様に小声で言ってくる。
｢んっふっふー。会の立ち上げに声かけたメンバーってさ、みんな隠れヲタなんだよね。あっち系のアンソロとか、いっぱい部屋に持ち込む計画でして…｣
思わず、ピクリと片眉が動く。
加比原はそれを見逃さなかった。
｢あー、やっぱり杉ちゃんも同類だったね！そんな匂いしたもん｣
……くぅ、否定出来ない自分が哀しい。
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