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「ちなみに、何の同好会なの?」
あたしの問い掛けに、加比原は慎ましい胸をぐっと張った。
「バストアップ同好会!」
「あ、入る」
思わずあたしは即答する。
うん、まぁ…あれだ。察して。
加比原は、嬉々とした笑顔で改めてこちらの手を強く握ってきた。
「有難う!だけど、この計画に障害が立ちはだかってさ…」
「それがあたしへの頼みな訳?」
「そうなのよ!さっき職員室へ申請に行ったんだけど、もう一つ同好会を立ち上げる人達がいてさ。どっちが部室を使うかは、代表者同士で決めなさいって」
「ふぅん、同じ事を考えてる人が他にもいたんだ。向こうは何の同好会なの?」
「ダイエットなんだって。ま、それで最初は穏便に話し合ってたんだけどさ、何故かガチンコでバトる流れになっちゃって…」
何故そうなる。
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