バカじゃねーの!?

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一応、冷静につっこんでみる。 「ちょ、意味が分かんないんですけど」 「杉ちゃんなら勝てる!ヤンキー蹴り倒したんでしょ!?」 「いやいや、それはそれだって!女の子相手に本気で蹴れる訳ないじゃん!」 「だってぇ、こんなの他に頼める人がいないんだもんー!」 ずるずると手を引っ張られて。 結局、柔道場の前に着いてしまったの…だが。 ……なんか、おかしい。 普段は柔道部の掛け声や二階にある剣道部の奇声でうるさいくらいに活気があるのに、今日はえらく静まり返ってて… 物凄く、不気味だ。 「なんで静かなの?」 なんとなく加比原に聞いてみる。答えは単純明快なものだった。 「柔道部と剣道部には事情を説明して、柔道場あけてもらったの。今日はうちらの貸し切り」 「バカじゃねーの!?」 あたしは思わず全力で叫んでいた。 いやいや、ホントにバカじゃねーの!?
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