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「杉山さん、私の使って」
呼ばれて、ふと右側の集団に視線を向ける。
声の主は……むう、正直なんとなく見覚えはあるけど名前が浮かんでこないや…
同学年なのは知ってる。確か、特別進学クラスの子だった様な。
そっかそっか、そんな子でも隠れオタだったりするんだなぁ…と、ちょっとだけしみじみした気分になる。
「ありがと」
あたしは笑顔でその子からジャージを受け取り──
はたと疑問に思う。
「あれ、下だけ?」
「上は必要ないでしょ。どうせ脱ぐんだし」
その声に振り返る。
ポニテの先輩が、ジジジジ、と上のジャージのチャックをおろす。
前が全開になると…なんでか大きな胸を支える黒地に白い水玉模様でカップの縁にピンクのフリルがあしらわれた可愛らしいブラと、贅肉など到底見当たらない細く綺麗なお腹が見えた。
なによこの人、めっちゃスタイルいいじゃん…ってか、これならダイエットとか必要なくない…?
つーか、今疑問視すべきは別の事か。
上は脱ぐって何よ!?
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