31人が本棚に入れています
本棚に追加
「そっちも早く脱ぎなさい」
ポニテ先輩が鋭い目付きでこちらを睨む。
これ多分あたしに言ってるよね?
「ちょ、加比原?」
説明を求めて、あたしは加比原に冷めた目線を向ける。
加比原は力強く頷いてきた。
「最初はね、騎馬戦みたいにハチマチつけて取ったら勝ちにしようかって話だったんだけど。紆余曲折を経て、ブラを取ったら勝ちってノリになっちゃって」
「バカじゃねーの!?どんな紆余曲折よっ!」
思わず借りたジャージを畳に叩き付ける。
と、背後からせせら笑いが聞こえた。
「ふん、恥ずかしくて出来ないってんなら不戦勝だって言い出したのはそっちだかんな?」
見ると、もう一人の茶髪のショートカットの三年生も上のジャージのチャックをおろしていた。
やはりシャツは着てなくて、ピンクの生地に複雑な白い蔦模様の刺繍が入った高級そうなブラと決して太くないお腹が露になる。ちなみに、ポニテ先輩よりも更に大きいんじゃないかという巨乳だ。
……ってか、見事な胸に思わず見取れてツッコミ忘れるとこだったわ。
加比原に向かって吠える。
「提案したのあんたかよ!」
最初のコメントを投稿しよう!