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愛美は同じ高校の友達なんだけど、特別仲良くなったのは去年の夏から。あたしがバイトしてるコンビニに愛美が入って来たのだ。
凛とした端麗な顔立ち、サラッサラの綺麗な長髪、スラッとした細い体型、行動力も表現力も活発で、ヤンキーや酔っ払いにも怖じ気づかない肝っ玉と、見た目も中身も惚れ惚れするくらいの超美人…なんだけど。
バイトの先輩後輩で色々と作業を教えていくうちに、学校でも段々と愛美が甘えてくる様になってきたもんだから…あたし的には可愛くて仕方がないのだ。
普段は美人なのに、あたしの前では妙に可愛い。
これなんて正義ですか。
「ねえ、麻美ちゃん聞いてる?」
愛美の呼び掛けで我に返り、素直に答える。
「ああ、ごめん。愛美があまりに可愛いから見とれちゃってた。んで、その愛しのダーリンのお名前はぁ?」
ポテトを口に運びながらニヤニヤした眼差しを向けてやると、愛美は顔を真っ赤にして答えてくる。
「だから、そんな言い方やめてよぅ…。えっと…比良坂君、知ってる?」
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