リア充爆発しろ。

3/15
前へ
/101ページ
次へ
愛美は同じ高校の友達なんだけど、特別仲良くなったのは去年の夏から。あたしがバイトしてるコンビニに愛美が入って来たのだ。 凛とした端麗な顔立ち、サラッサラの綺麗な長髪、スラッとした細い体型、行動力も表現力も活発で、ヤンキーや酔っ払いにも怖じ気づかない肝っ玉と、見た目も中身も惚れ惚れするくらいの超美人…なんだけど。 バイトの先輩後輩で色々と作業を教えていくうちに、学校でも段々と愛美が甘えてくる様になってきたもんだから…あたし的には可愛くて仕方がないのだ。 普段は美人なのに、あたしの前では妙に可愛い。 これなんて正義ですか。 「ねえ、麻美ちゃん聞いてる?」 愛美の呼び掛けで我に返り、素直に答える。 「ああ、ごめん。愛美があまりに可愛いから見とれちゃってた。んで、その愛しのダーリンのお名前はぁ?」 ポテトを口に運びながらニヤニヤした眼差しを向けてやると、愛美は顔を真っ赤にして答えてくる。 「だから、そんな言い方やめてよぅ…。えっと…比良坂君、知ってる?」
/101ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加