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「え、でも眺めるだけでハッピーなのって普通じゃね!?」
思わず動揺する俺に対して、大樹は意地悪げに笑う。
「眺めるだけで満足なのか?」
「それは…その…出来る事なら勿論もっと親密になりたい訳で」
「オトモダチか?」
「……や、彼女にしたい」
「話した事すら一度もないのにか」
「だってよう、もうメチャクチャ好きになっちまったんだもん、しょうがねぇだろ!」
「ま、しょうがねーやなァ」
「だから、その…頑張り方を教えてくれよ」
「んー。色恋を俺に聞かれてもなぁ…。取り敢えず、告ればいいんじゃね?」
「いきなりか!」
「友達になりてーんじゃなくて、彼女になって欲しいんだろ?だったら告る以外の何があるよ」
「いや、それはそうかもしんねぇけど…」
「それに3年だろ、お前。もう学校で会える時間もあまり残ってねえんじゃん。今からでも電話で言っちまえ」
「なんでそうなる!ってか番号知らねぇし!」
「メアドは」
「……サブアドなら分かる。イベント会場でブログのチラシが置いてあったから、そこのメールボックスなら」
「じゃあ今からメールしろ」
「…え?マジでメールする流れですか、これは?」
「逆に聞こう。お前、学校で面と向かって直で告る勇気あるか?」
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