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「それは最早普通じゃない気もするが。ってか、このブログの記事…オンリーイベントの開催地が…熊本になってるんだが…」
「うん、熊本だったけど?」
何故か、大樹は不思議な物を見るような目を向けてくる。
なんですか、その目は。
「ま、お前の性格はよく知ってるしな。告るのはやっぱ怖ェし、同じ作品が好きなんでお話でも…なんて無難なメール送って友達から気長に仲良くなれたら…なんて考えてんだろ?」
ぬ、図星。
「その通りって顔だな。だから、俺がメールしてやったぞ」
「バカじゃねぇの!?」
思わず絶叫して大樹の手首に掴みかかる。
携帯の液晶を覗き込むと、本当に何かしらのメールをサイトのメールボックスに送信完了した画面だった。
「なんて文面送ったんだよ!?」
「同じクラスの比良坂黄泉です、彼女になって下さい」
「マジでか!」
「俺の嫌いな物は?」
嘘。
ああああああ、これ絶対にマジでその文面でメール送ってやがる!
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