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「…なんだ、ここにいたのか。」
剣士は息を切らせながらも俺の前に立つと、手を差し出してきた。
「盗賊とはもう握手しちまったんだってなぁ?俺にもそれくらいさせろや。」
「剣士……あぁ!」
「「またな。」」
そうだ。まだ死ぬと決まった訳じゃない。
生きて…帰ればいいんだから。
「まぁ大丈夫だろな。勇者には彼女がついてる事だし。」
盗賊はニヤリと口元を歪めながらルシフェルを見る。
「ルシフェルさん…襲われたら倒すのよ?」
って、ちょっと賢者さん?何を教えてるの?!
「? わ、解った。倒すのだな?うむ。」
…うん、絶対解ってないよね?
そして俺と魔王…ルシフェルは
東の魔王 ベギ=ラウナ討伐という新たな旅へ…
「そういえば勇者。主の名前は勇者でいいのか?変わった名前だな「レインだよ!!」
出れる…のかな?;
(いや、出れても帰ってこれるかな…)
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