西の魔王

5/8
122人が本棚に入れています
本棚に追加
/53ページ
「これDA「却下。」 却下された。 …何?!貴様…余が選んだ物にケチをつけると?! …余が指さしたのは魔力を高める効果のある水晶の付いた指輪… …確かに、デザインはアレだが、 効果は確かな物なのだ… 「お前の魔力は無尽蔵に近いんだから…それ以上高めてどうする。無駄だ。」 レインはそう言うと再び素早く歩き出した。 余の手を掴んで。 …放せ!放せレイン!! アレは主に必要なのだ!! …あぅ…土産屋が遠くなっていく… それに… 「…使うのは…余ではない…」 …主だ…… 必要…無いのか? 余の気遣いは無用なのか? けれど、レインは余の言葉に返事を返してはくれなかった。 何故、返事を返してくれぬ…? 余が…魔王だからか? そう考えていると レインは足を止め、民家にしては大きな家に余達は入った。
/53ページ

最初のコメントを投稿しよう!