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「これDA「却下。」
却下された。
…何?!貴様…余が選んだ物にケチをつけると?!
…余が指さしたのは魔力を高める効果のある水晶の付いた指輪…
…確かに、デザインはアレだが、
効果は確かな物なのだ…
「お前の魔力は無尽蔵に近いんだから…それ以上高めてどうする。無駄だ。」
レインはそう言うと再び素早く歩き出した。
余の手を掴んで。
…放せ!放せレイン!!
アレは主に必要なのだ!!
…あぅ…土産屋が遠くなっていく…
それに…
「…使うのは…余ではない…」
…主だ……
必要…無いのか?
余の気遣いは無用なのか?
けれど、レインは余の言葉に返事を返してはくれなかった。
何故、返事を返してくれぬ…?
余が…魔王だからか?
そう考えていると
レインは足を止め、民家にしては大きな家に余達は入った。
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