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「大丈夫ですか?」
里桜は青年に濡らした手拭いを渡して、優しく訊ねた。
すると、青年は頬を赤く染めて
「あ…はいっ!だ、大丈夫です!!」
と、ややあわて気味に答えた。
「さっきの奴らと何かあったの?」
「…いや、大した事ではないんですけど…」
そう言うと、青年は俯く。
「……」
「いや、言いたくないなら無理に言わなくてもいいですよっ!」
「はぁ…別に言ってもいいんですけど…笑いません?」
と、言って青年は里桜を見た。
里桜はゴクリと生唾を呑んで、頷く。
そして、青年は口を開いた-…
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