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翌日、トラウスのベルーイ基地ではいつもの退屈な哨戒任務の為、数機の戦闘機が東の方向へ飛んでいった。
もちろんカイトもオクサリスに乗っている。
あの敵空母艦隊攻撃作戦から数日後――
基地は今までのように特になにもない平穏な毎日が繰り返されていた。
大東海を定められたルートでひたすら飛んであちこちを見回しても特に何も見当たらなかった。
これがこの基地なら普通なのだ。
大東海の防衛ラインがある以上敵勢力が領域に侵入することは無いはず。
この前は敵勢力の精鋭部隊の空母艦隊によってラインに穴が開いてしまったが、その反省を踏まえてラインはより一層強化されている。
東からの朝日がコックピットの計器類を明るく照らし出す。
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