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今日の哨戒任務では何もなかった。
その結果は基地内の空気を穏やかにするはずだった……。
カイトとロイドは兵舎内の兵士の行動に目を疑った。
普段は少し抜けた挨拶をするような兵が凛々しく敬礼したり、兵士達が兵舎内を掃除してたりと、この基地では考えられないようた兵士達の姿がそこにはあった。
「ご苦労」
しかし、発令所のエルノアはあまり変わってなかった。
さすがに疑問に思ったのかロイドがそのことについて尋ねた。
「あぁ、あいつらのことか。これを見ろ」
そう言ってデスクから一枚の紙を取り出し2人に見せた。
カイトが驚愕した。
「アイリス殿下が……この基地に……」
その紙にはアイリス王女の基地視察日程が書かれていた。
次はここ、ベルーイ基地だ。
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