天空を駆ける

アイリス来訪

さらにデスクからこの地域の地図を取り出しそれを部屋にある少し大きめの机の上に広げた。

その地図の上にさっきの飛行機の模型が並べられる。

｢さて、貴官らは明後日1100(午前11時)にここを出発｣

ベルーイ基地が描かれている地点から6個の模型が海の方へ動かされる。

｢アイリス王女殿下を乗せたアスカは北東から飛来する。合流地点まで6機は……｣

6個の模型がボーリングのピンのように前から1個、2個、3個と置かれる。

｢このように編隊を組んで飛行せよ｣

今度は地図の上に空母にみたてた鯨の置物を幾つか置いた。