アイリス来訪

12/21
前へ
/404ページ
次へ
そして翌日、空母アスカは数隻の護衛艦隊、護衛機部隊と共にライロン基地を後にした。 護衛機は戦闘機ではなく攻撃機で組織されていた。ライロン基地は対地攻撃専門のパイロット達が集う基地たから仕方はない。 聞いた話ではトラウスのベルーイ基地は戦闘機部隊が中心に組織され、部隊には「エース」と呼ぶに値するパイロットが何人かいるらしい。 とても気になって早くそこへ行ってみたかったが、空母の速度は一向に上がる気はないようだ。 仕方がなく彼女は「王女専用室」と堅苦しい名前を付けられた自分の部屋に入ると、おもむろに服を脱ぎ捨てラフな格好になるとベッドに仰向けに倒れ込んだ。 目に覆い隠すように左腕を乗せ、しばらく思考の渦に飲み込まれた。
/404ページ

最初のコメントを投稿しよう!

657人が本棚に入れています
本棚に追加