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しばらくして空母艦隊との合流地点に近づいてきた。
カイト機が翼を上下に振ると通信機から聞こえていた会話はなくなり、ただエンジン音だけがパイロット達には聞こえた。
カイトは風防を閉めると、編隊の間隔が徐々に狭まってくるのを確認できた。
翼が機体にピタリと寄り添うような位置についた。
あと数十センチ動けば確実に機体は接触するという間隔に6機が並んだ。
両手に神経が集中する。少しでもミスしたら生きては戻れないという恐怖と緊張が彼らを支配していた。
小さく見えていた艦隊がだんだんその姿を大きくしてこちらに近付いていた。
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