王女の依頼

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それからしばらく6機は基地上空を飛び回り、そのエンジン音を基地全体に響き渡らせていた。 「そろそろ降りよう」 と通信機に向かって話しかけた。 5機はカイトに続いて滑走路に進入して、着陸した。 着艦のような衝撃は走らなくて彼は少し安心した。 他のパイロット達も同じような心地だろう。 機体の家と言うべき格納庫へと地上滑走していると発令所の窓が開くのが見えた。 そこからアイリス王女が体を乗り出しながら空を見上げていた。 その表情は先程のしとやかな歩行とは異なった明るいものだった。
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