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王女の依頼
空母アスカはトラウスの沖に着水した。
飛行甲板からはアイリスを乗せた双発の小型連絡艇が6機のオクサリスを従いながらゆっくりと発艦した。
ベルーイ基地にはすでに地上員が整列していた。
連絡艇が着陸するのを眺めながら6機は基地の上空を今度は編隊を組まずに旋回していた。
王女がその列の中をしとやかに歩いていくのを風防が開いたままのコックピットから眺めていた。
彼女が建物の中に入ってしばらくしてからその列はぞろぞろと崩れはじめ、やがてもとの持ち場へと思っていた。
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