開始

2/7
前へ
/25ページ
次へ
ドアを開けると 薄暗いが所々の蛍光灯がチカチカとまたたいていた。 古いホテルのような造りだ。 壁はコンクリートで床は木。 床や壁には赤黒い血痕。 銃弾の痕 何か 鋭い物で斬りつけられたあと いったい ここでどんな悲惨な出来事があったのだろう 生死を賭けた争い 他人を殺し自分だけ生き残る 生きるため 生き残るため 自己中心的な考えで 殺す 相手の未来を奪う。 考えただけでゾッとする。 そして 俺はその『ゲーム』に参加している。 頬を汗がヒヤリと流れ落ちた。
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13人が本棚に入れています
本棚に追加