無機質

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・・・肌に感じる無機質な冷たさに目が覚めた。 さっきまで寝ていたベッドとはまったく違う・・・ 真っ暗なここはジメジメとした空気と肌寒さで不気味なかんじだ。 俺の部屋の蛍光灯のひものあたりに手を伸ばすが虚しく空をきるだけ。 いったいここは 何処だ? 何で俺はこんなとこにいるんだ? わからない・・・ 覚えていない。 たしか 俺は飯を食って明日の仕事が早いから すぐにベッドで寝たはずだ・・・ 頭の中で考えていても考えがまとまるはずもない。 壁づたいに辺りを調べよう。 そう思い 地面を這って歩き始めたその時 「・・・う~ん」 っと 低い声が聞こえ、俺の心臓は破裂寸前まで早くなった。
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