76人が本棚に入れています
本棚に追加
「金城先生やったよ。俺達が…、これで、俺達が全国大会に行けるんだ~」
駆け寄ってくるこいつらを見て、身体の奥底から、熱いものが込み上げてくるのがわかった。
本当にこいつらは頑張った。
何にも知らない俺を信じて、本当に、本当に良く頑張ったんだ。
でも、これで終わりじゃないんだよな?
俺はお前らと約束したよな?
その、金賞ってやつを取らせてやるって。
その為なら、いくらでも嫌われてやるよ。
「いつも言ってんだろ~。俺はお前達の学校の先生ではないんだよ。だから、先生って呼ぶなっつ~の」
正直、涙を堪えるのが精一杯な状態だったが、一生懸命強がって見せた。
こいつらとの約束を果たす為に。
でも……、
今日ぐらいは一緒に喜んだっていいよね?
最初のコメントを投稿しよう!